足底腱膜炎
足の裏にある、踵(かかと)と足の指の付け根までを伸びている組織(足底腱膜)が炎症をおこし、痛みなどの症状が出る病気です。また、足底腱膜がかかとの骨に付く部分に起こりやすいため、かかとに痛みが生じることが多いです。足底腱膜炎もしくは足底筋膜炎と呼ばれています。
- 原因
- 足底腱膜炎は、スポーツ競技などで長距離、継続して走ったり、ジャンプしたり、自分の足に適さない靴を履いて長時間行動するなど足底腱膜に過剰な負荷が生じることで発症すると考えられています。また、硬い道路でトレーニングを続けるなどの行動によって症状が悪化するケースもあるので早めの対応が必要になります。
- 症状
- 走ることが多いほど、足底部の痛みが顕著になり、主に足部において踵を中心とした足裏に疼痛症状を来すことが知られています。階段を昇降する際や、また、つま先立ちの姿勢をとる時に痛みの症状が悪化すると言われています。また、運動時間が長くなればなるほど足裏部の痛みが強くなり、悪化すると日常生活で歩けないぐらいの強い痛みに進展することもあります。
外反母趾
足の親指が小指側に変形し、「くの字」になる状態をいいます。主な原因は、合わない靴です。特に、ハイヒールによって外反母趾を生じる女性が急増しています。 その他、関節リウマチの合併症としても外反母趾を生じる場合があります。
- 原因
- 原因として、多く挙げられるのは、靴の形です。外反母趾は圧倒的に女性に多い症状ですが、これは女性がハイヒールなどを履いていることが発症につながっています。ハイヒールのような、先がとがった幅の狭い靴は、長時間空いていると足のむくみの原因になりますが、足の指の関節が人差し指の方へ無理やり押されている状態が続くので、親指の関節の負担になっていき、そして少しずつ外反母趾の症状が悪化していきます。
- 症状
- 親指が、くの字に曲がり付け根が大きく飛び出て、この部分と靴がこすれて痛みが強く生じます。指の変形が進行すると、元に戻りにくくなるという性質があるため、外反母趾は何よりも予防が重要になります。
足根管症候群
かかとと足の裏を支配する神経(後脛骨神経)が圧迫されるか損傷することによって、足首、足、ときに足の指の痛みが起こる状態です。
- 原因
- 主な原因は手首にできるガングリオンや神経鞘腫などの腫瘍性の病変によるもので、他にも足根骨癒合症や外傷、変形や動脈硬化、あるいは仕事やスポーツなどで慢性的にストレスがかかることで発症することがあります。
- 症状
- 症状は足裏の痺れや感覚鈍麻、痛みなどです。また、筋力低下が生じることもありますが、自覚症状はほとんどありません。