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天気痛、気象痛について

2021.05.01

ペインクリニック外来では、

「今日は痛みが強いから明日は雨が降る。」や「昨日痛みが強かったから、やっぱり今日雨降りました。」

などの声をよく耳にします。

 

ペインクリニック外来あるあるです。

 

気象の変化と痛みの関連は古くから語られており、これまで世界各国で様々な研究がされていますが、解明には至ってないようです。

 

天気と痛みの関連については、色々な機序が推測されています。

  1. 内耳(三半規管)が気圧の変化を感じ取り、交感神経が緊張し、血中ノルアドレナリンを増加させることによって、痛みの増強を引き起こすという説
  2. 気圧低下によって身体の細胞が膨張し、ヒスタミンが遊離されることで痛みに過敏になるという説
  3. 気圧低下による陰圧が関節を腫脹させ、関節痛が増強するという説

などがあります。

 

三半規管は体の平衡感覚を感知する部位ですので、三半規管から情報を伝える神経の働きを抑えるような酔い止めの薬を飲むと、天気による痛みが治まるといわれています。

 

患者さんの中には、「天気予報よりも当たる!」と自信満々の方もおられるので、

そういう方が来院された際は、「今日はこの後、傘持ってた方がいいかな?」と聞くようにしています。

 

でも、Yahoo!天気の通知が一番正確ですよね。

最近は昔みたいに雨に打たれることが少なくなった気がします。

 

【参考文献】伊達久, 他:慢性痛と天気変化. ペインクリニック 41 : 709-718, 2020

 

芥川きどクリニック
院長 城戸 晴規

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