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帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹(詳細は<帯状疱疹>参照)の皮疹治癒後も痛みが残る状態です。鈍痛、突き刺さる痛み、熱く鋭い激痛などさまざまな痛みに何年間も悩まされる場合が珍しくありません。帯状疱疹の原因である水痘・帯状疱疹ウイルスによる知覚神経傷害が原因で重症例や高齢者では帯状疱疹後神経痛への移行が多く、帯状疱疹の治療開始が早いほど少ない傾向があります。
傷んだ神経の完全回復は難しいために治療が難しい病気で、何科を受診してよいか困る患者様も少なくありません。帯状疱疹後神経痛は痛みを和らげるペインクリニックが活躍する代表的な疾患です。市販薬、漢方薬、ツボ療法を自分で試す前にぜひ当院にご相談ください。
三叉神経痛
三叉神経痛とは三叉神経の支配領域が痛む病気で、顔や舌に突然強い痛みを生じる病気です。数秒から数十秒の「突き刺されるような」「電気が流れたようなビリビリとした」痛みが繰り返し現れます。顔や口の中に対する些細な刺激で症状が出る場合も珍しくありません。原因の多くは血管で圧迫された三叉神経の変性だと考えられています。押すと痛いツボ(トリガーポイント)の存在が特徴で、診断の手がかりになります。
治療法は抗てんかん薬カルバマゼピンや神経ブロックなどです。歯の痛みと勘違いして歯科を受診する方が少なくない疾患です。歯科で異常なしと言われた歯痛がある方、自然治癒しない顔面痛が持続している方はぜひご相談ください。
座骨神経痛
坐骨神経痛とは座骨神経領域が痛む病気の総称で、お尻から太ももの裏側や外側にかけて痛みやしびれが出ます。膝より下までが痛む場合も珍しくありません。痛みは歩く・階段を上るなどで悪化し、座る・背中を曲げるなどで軽減します。
原因には腰椎椎間板ヘルニア(詳細は「腰椎椎間板ヘルニア」参照)、腰椎分離すべり症(詳細は「腰椎分離すべり症」参照)、腰部脊柱管狭窄症(詳細は「腰部脊柱狭窄症」参照)、帯状疱疹(詳細は「帯状疱疹」参照)、変形性股関節症などがあります。ですからツボ療法やマッサージをする前に原因の同定が大切です。病院では原因に応じてストレッチ・運動療法、痛み止めを中心とした薬、手術などで治療します。
肋間神経痛
肋間神経痛とは肋骨に沿って走行する肋間神経が痛む病気で、胸や背中に「電流が流れたような」「ピリピリとした」「突き刺されるような」「ジクジクとうずく」痛みを感じます。基本的には片側に症状を生じ、両側には出ません。原因は変形性脊椎症・胸椎椎間板ヘルニアに代表される脊椎疾患、帯状疱疹後神経痛、肺の手術後などがありますが、原因が明らかでない場合も多いです。
痛み止めや神経障害性疼痛治療薬などの内服薬、リハビリやストレッチなどの運動療法、神経ブロックなどで治療します。なかなか痛みが改善しない方、ストレスが原因と言われたものの心当たりのない方、何科を受診してよいかお困りの方はぜひご相談ください。