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院長インタビュー動画
医師を志した理由を教えてくださいInterview 01
外科医だった父の後ろ姿を見るうちに自然と医師を志しました。しかし学生時代に片頭痛に悩まされるようになり、痛みが強いときには寝込んでしまい登校できない日も少なくありませんでした。当初は私も外科医志望でしたが、自分の体調を考えるとあきらめざるをえない状況だったのです。
しかし、そんなつらい日々の中で、ペインクリニックの存在を麻酔科の指導医に教わりました。ペインクリニックとは痛み治療を表す言葉で麻酔科学の一分野です。自分が悩んでいる痛みを扱う分野ですから勉強には身が入りましたし、知れば知るほど興味を持ちました。いつしか自分のように痛みで悩んでいる患者様を、これまでに得た知識や経験を活かして助けたいと考えるようになり、今に至ります。
どのような理由で開業を決意されたのでしょうか?Interview 02
もっと身近に地域の患者さんと接したいと思い開業を決意しました。ペインクリニックは個人医院でも病院に匹敵する診療が可能です。また麻酔科医は全身管理を担当するために、個々の臓器ではなく患者様全体を診る癖がついています。そのようなスキルも活かせると考えた結果でもあります。
たまたまご縁があり芥川診療所を新たに芥川きどクリニックとして継承開業する運びになりました。先代の良さを継承しながら、最新のペインクリニック診療をプラスしたいと考えています。具体的にはかかりつけ医として一般内科診療、予防接種、健診などを行いながら、ペインクリニック専門医として痛みでお困りの患者様の安心や笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
日々の診療で大切にされていることはありますか?Interview 03
患者様と十分に会話するように心がけています。たとえば頭痛であれば痛みの性状、痛みが出たきっかけ、長期間悩まれている方にはどのようなときに頭痛が出やすいかなどを詳しくお聞きします。
痛みの感じ方には個人差があり、自分のつらさを適切に表現できない患者様も少なくありません。ですから時間をかけてお話して患者様の痛みやつらさをできるだけ正確に把握するように努めています。
詳しい問診が役立つのは痛みの診療だけではありません。ご高齢の患者様とお話していると、ご本人はあまり重要視していない体の危険な変化に気づく場合も多いのです。そのため日々の会話を大切にして、ちょっとした変化を見逃さないように診療しています。
痛みがないと受診できないですか?Interview 04
痛み以外のお悩みでもお気軽に受診してください。しっかりと丁寧に診させていただきます。慢性的な痛みで通院している患者様は年配の方も多く、そのため高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病や骨粗鬆症などを患う方が少なくありません。ですから当院では一般内科領域も積極的に診療しております。体に関するお悩みや健診で指摘された異常など、まずは何でもお気軽にご相談いただけますと幸いです。
また当院では肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、子宮頸がんワクチン、インフルエンザワクチン、新型コロナウイルスワクチンなどの各種予防接種や入社時健診、定期健診、特定健診などの各種健診も行っております。これらもぜひご利用ください。
ペインクリニックが初めてで治療への不安がある方へメッセージInterview 05
痛みの部位、程度、持続期間に関係なく、痛みでお困りの方は気軽にご相談ください。痛みは個人差が大きいのでAさんの「ちょっと痛い」はBさんの「すごく痛い」である場合も珍しくありません。ですから軽い痛みでも遠慮は不要です。
初回受診の患者様は時間をかけて問診し、その後で診察や検査をして痛みの原因を診断します。痛みの処置をするのはそれからです。この診療の流れは他の医院と同じで、「ペインクリニック」の名称に身構える必要はありません。
痛みに対するアプローチは同じ病名でも患者様ごとに異なる場合が多いので、病名や治療法はわかりやすく丁寧にご説明いたします。他の内科や耳鼻科などを受診するように気軽に来院してください。
患者様と接する上で気をつけていることを教えてくださいInterview 06
患者様の不安を軽減するように心がけています。痛みを抱えた患者様は不安感が強く、痛み以外の理由で受診された患者さんも何らかの不安を持っています。しっかりと患者様に説明してまずは安心していただく。
その結果、不安が少しでも軽減すれば痛みの解消につながると思い診療しています。これは私も人生で初めて伺った珍しいエピソードですが、実際に痛みがなく走り回っている自分の夢を見た次の日本当に痛みが消えていた患者さんがおられ、気持ちやこころの大切さを再認識しました。
また「痛くて何もできない」意識を「痛くても少しはできる」に変える治療をしたいと考えています。慢性的な痛みの場合、完全には痛みが消えない患者さんも少なくありません。それでも軽減できる可能性は十分にあります。患者さんが痛みと寄り添いながら・付き合いながら人生を送っていく、そのようなお手伝いをしたいと思って接しています。