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【院長ブログ】ゴルフ肘って?治療方法の選択肢

2026.03.31

高槻市の芥川きどクリニックでは、頭から足先までどのような痛みでも、内科や外科・整形外科など診療科にとらわれず、患者さまに最適な治療をご提供しています。
肘の内側がズキッと痛む「ゴルフ肘」。カバンを持ち上げるとき、ドアを開けるとき、パソコンのタイピングなど、日常のちょっとした動作でも痛みを感じる方が多くいらっしゃいます。「湿布や薬で良くならない」「注射をしてもまた痛みが戻ってしまう」そんなお悩みを抱えていませんか。今回は、ゴルフ肘の治療方法、そして新しい治療選択肢である動注治療について解説します。

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは

ゴルフ肘は、正式名称を「上腕骨内側上顆炎」と呼び、肘の内側の腱に痛みや炎症が生じる病気です。
上腕骨内側上顆という肘の内側にある骨のでっぱりには、手首を手のひら側や内側に曲げるはたらきをする腱が付着しています。上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)とは、骨と腱の結合部に炎症を伴う状態のことをいいます。
「ゴルフ肘」という名前がついていますが、必ずしもゴルフだけが原因になるわけではなく、テニスのフォアハンドや野球の投球動作、トレイやお盆で重いものを運ぶ、くぎを打つ、パソコンのタイピングなどの負担でも生じます。

男性よりも女性に多く、40〜50歳代の中高年の人がかかりやすいとされています。

ゴルフ肘とテニス肘の違い

肘の痛みには、内側が痛むゴルフ肘と、外側が痛むテニス肘があります。
ゴルフ肘は肘の内側に痛みが生じるのに対し、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は肘の外側に痛みが生じます。テニス肘の方が発生頻度は高く、ゴルフ肘の7〜10倍とされています。

注意が必要なのは、原因になったスポーツで疾患の名前が決まるわけではないということです。

原因がゴルフのしすぎであっても、外側に炎症や痛みがあればテニス肘ですし、テニスの練習で痛めたとしても、内側に痛みや炎症があればゴルフ肘となります。

ゴルフ肘の症状

ゴルフ肘の主な症状は「肘の内側の痛み」です。

痛みが出るタイミング
  • 手首を内側に回すとき
  • 強く握ったとき
  • 肘の内側部分を押したとき

痛みは肘だけでなく、前腕や手首にまで広がることもあります。

日常生活での痛み
  • カバンを持ち上げる
  • 物を握る
  • 手首をひねる
  • 肘の曲げ伸ばしをする
  • トレイやお盆を持つ
  • ロープを引っ張る
  • 顔を洗う
  • ドアを開ける
その他の症状

朝起きたときや長時間肘を動かさなかった後に、固まってこわばることがあります。症状が進むと、肘を十分に伸ばせない、曲げられないといった可動域の制限が生じることもあります。
多くの場合、安静時には痛みはありませんが、重症化すると安静時にも痛みを感じるようになります。

ゴルフ肘の原因

ゴルフ肘の原因にはさまざまなものがありますが、次の2つが多いとされています。

使いすぎ(オーバーユース)

肘の内側に負担のかかる動作を繰り返すことや長時間の酷使が原因となります。ゴルフやテニス、野球などのスポーツだけでなく、料理人や農業などの繰り返し動作が多い職業の方、パソコンを使ったデスクワークの方にも多く発症します。

加齢

加齢により筋肉の質が低下し、柔軟性が失われ繰り返しの刺激に弱くなるとされています。運動による原因以外では、喫煙や糖尿病が危険因子となる場合もあります。

ゴルフ肘の診断

圧痛の確認

典型的には肘の内側の骨のでっぱり(内側上顆)を押さえると痛みが生じます。

検査の流れ
  • 手関節屈曲テスト(手首を手のひら側に曲げて力を入れる検査)
  • レントゲン検査(異常所見が見られないことも多い)
  • 超音波検査(腱の肥厚や血流シグナル(モヤモヤ血管)の上昇を確認)

超音波検査では、腱の肥厚やモヤモヤ血管が認められることが多く、診断に有用です。

ゴルフ肘の痛みとモヤモヤ血管

上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)などの腱炎・付着部炎では、慢性炎症に伴う病的新生血管(モヤモヤ血管)ができていることが多いです。
この異常な血管は、痛みを引き起こす神経と一緒に増えてしまい、症状を長引かせる原因になります。

超音波検査でモヤモヤ血管を確認することができます。

ゴルフ肘治療の選択肢

ゴルフ肘の治療では、まずはできるだけ手首や肘を使わないように安静にし、消炎鎮痛薬や湿布、肘用ベルトなどの装具を併用して治療していきます。
しかし、それらの治療では改善しない事も多く、その場合は次の治療法を選択していきます。

ステロイド注射

超音波ガイド下に腱周囲にステロイドを注入します。効果が出る方は早期に痛みが改善しますが、繰り返し投与すると再発するリスクが上昇します。
またステロイド注射は年間で投与できる目安の量があり、腱や靭帯を萎縮させる副作用もありますので、多くとも2回程度までにとどめた方が良いとされています。

動注治療

動注治療は、この異常血管(モヤモヤ血管)だけにフタ(塞栓)をし、炎症を改善し痛みを緩和する方法です。
肘の動脈から薬剤を注入し、モヤモヤ血管に直接アプローチすることで、痛みをやわらげることを目指します。

動注治療の特徴

外来で短時間に受けられるため、入院の必要はありません。
手術ではなく注射による治療なので、体への負担が少なく済みます。
ステロイド注射と比べて副作用が少なく、繰り返し投与による腱や靭帯への悪影響も軽減されます。

これまで治りにくかった慢性的な痛みにも効果が期待できる点が大きな特徴です。

このようなゴルフ肘でお悩みの方に動注治療をおすすめしています

  • 3か月以上、痛みが続いている方
  • 注射や薬で改善しなかった方
  • 仕事やスポーツを続けながら治療したい方

従来の治療法で効果が得られなかった慢性的なゴルフ肘の痛みに対して、治療の選択肢が増えています。

慢性的な痛みに、動注治療は効果が期待できる治療法のひとつです

ゴルフ肘の痛みは、モヤモヤ血管が原因となっていることがあります。
従来の湿布や薬、ステロイド注射で改善しなかった慢性的な痛みに対して、動注治療という選択肢があります。
高槻市の芥川きどクリニックでは、ゴルフ肘の痛みでお困りの患者さまに、動注治療をご提案しています。肘の痛みで日常生活に支障をきたしていたり、他の治療で改善が見られなかったりした方は、ぜひ一度ご相談ください。
患者さま一人ひとりに寄り添い、最適な治療法をご提案いたします。

※動注治療は、オクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発された治療法です。当院はオクノクリニックと正式にライセンス契約を結び、動注治療を実施しています。

 

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